電通の社員個人事業主化って?<篠山のお葬式屋さん徒然日記>

みなさんこんばんは

少し前に電通さんが社員の一部を個人事業主に変えるという報道が出ていました。記事の内容では個人事業主になれば自分で仕事をとってくることもできるし、自由度が上がるような感じになっていましたが皆さんはどう思われますか?

肯定的な意見も多いようですし本来はとても良いことなのかもしれませんが私はどうしてもいいイメージがないんですよねー

それはなぜかといいますとこの業界ではそのような形が昔から行われているからです。葬儀社が葬儀を行うときに自社の社員ではなく司会や式場の設営などを行う職人さんを雇って行う形が多くありました。現在でもその形をとっているところはまだまだあります。

その職人さんが今回の個人事業主に当たると思います。

もともと職人さん(個人事業主)はプロの方々でありスキルも高かったために結構な報酬を得ることができました、そのため葬儀社側では多くの社員を雇っておく必要がなく職人の側でも十分に稼げるという双方にメリットがあるシステムが成り立っていました。

しかし今ではそのシステムも変化しているところがありそういったところで問題も生まれています。

大手が多くの仕事を抱えていることを盾に報酬をどんどん低くしていっている。(こんだけの仕事を与えるんだから安くてもいいでしょって感じ)

個人事業主に業務を委託するわけですから社会保障費なども負担せずに済みますし、必要なければ切ることも簡単にできます。

個人事業主とはいえ、元受けの葬儀社の意向には逆らえません。とはいっても現場での問題の責任は取らなければいけません。

元受けのところには十分な利益が流れる形は整っていますので現場はどんどん疲弊しても元受けは太るという現象は変わりません。

みんなが個人事業主なので残業時間などの制約もないので過労死などが起こっても元受けには責任はないということにもなります。

個人事業主側のデメリットはこんな感じでしょうか?メリットもあるのでしょうが正直私にはなかなか理解ができない部分です。

具体的な例を挙げだすときりがないのですが、そういったところの人たちを見ていると「ほんまその条件でよくやるよなあ」と思ってしまいます。

葬儀の司会などプロとして仕事をしている人たちはそれなりの報酬を得るのは当然だと思うのですが、ちょくちょく耳にする金額は私から見るとあり得ない低い金額になっていますね。

確かにそこまで高額の報酬を得られるだけのスキルを持っている人も減ってきているとは思いますが、報酬が下がったことで人材が育っていないというのも一面だと思います。そういった人件費が下がっているにもかかわらず葬儀代金も下がっていませんしねえ。

結局上だけが得をしているように見えてしまいます。業界の最大手で正社員30数人とかありますし….

まあこういった事情から今回の電通さんの件などもどうしてもいいイメージで見れないというのがあります。

大きな会社から委託を受けても自由度は保たれるのか?とか報酬は正当なものになるのか?労働時間や労働環境は悪くならないのか?など様々な疑問はあります。

もちろん電通さんなどはきちんとしたシステムを作られるのかもしれませんので大丈夫なのかもしれませんがこちらの業界の前例がありますのでどうしても心配にはなってしまいます。

できればあちらの業界で素晴らしい形を整えていただき、逆にこちらの業界にもいい影響が出ればいいのになという期待が持てるならそれは良いことだと思います。

葬儀業界が良くなるためにもこういった点は改善された行ってほしいものです。

まだまだ私が感じる問題点はありますが葬儀業界が良くなれば当家の方々にも良いことだと思いますので私自身も努力していきたいと思います。

 

 

 

 

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