みなさんこんにちは、台風も過ぎ去っていきましたが皆さんに被害のないことをお祈りいたします。
さて、今回は
後祭り(後飾り)について
書いていきます。
後祭り、後飾りどちらでも構わないのですがこれは仏式の場合49日までお骨をお祀りする祭壇のことを指します。お葬儀が終わり火葬の後、ご自宅に戻ったあとはこの小さな祭壇にお骨を安置することになります。また神式やキリスト教でも後飾りは必要となります。神式の場合は50日、キリスト教では昇天祭までが目安でしょうか。四十九日が終われば必要のないものにはなりますが納骨がまだの場合はそのまま納骨まで飾っておく場合もあります。
基本的には仏間に設けられ、葬儀に参列できなかった人が訪ねてきたときにもここでお参りをしてもらいます。昔からこの祭壇では四十九日までお線香とろうそくは絶やさずにするものでしたが、以前のような大家族の形式も少なくなり一日中誰かが見ていられる状況でもなくなっているので私たちも外出時や長時間目を離す場合は火を消していただくように勧めています。この時周りに飾ってある回転提灯や電気ローソクも消してもらうようにもしてもらっています。回転提灯は電球の熱を利用して回っているので電球部分がかなり熱くなります、そのため葬儀後の火事の原因はこういった提灯や電気ローソクが原因になることが多いのです。
祭壇の形は様々で、二段のものもあれば三段のものもあります。大きさによって飾る道具や飾り方も違いますが基本的には葬儀社が用意することがほとんどですので特に問題はないと思います。いつも言いますが無駄に高価なものを売られないようには気をつけましょう。おそらく後祭りをランク分けしている業者はこの篠山にはないと思いますが。
49日間の祀り方ですが、普段は巻き線香と電気ろうそくでお祀りをし、誰かがお参りに来たときやお食事をお供えするときなどに1本線香をお供えします。宗派によって違いはありますが祭壇には三度の食事ごとにお膳をお供えします。これもよく「肉や魚は避けた方がいいの?」と聞かれますが、最近では特に制限を設けないお寺さんも増えていましてなんでもオッケーな場合もよくありますのでお寺さんに聞いてみてもらうのが一番いいと思います。あいているスペースには個人の思い出のものや写真、好物など好きなものを飾ってもらって構いません。この祭壇は故人様をきちんとお祀りするためのものですから故人様が喜ぶようにしてあげるのも大事だと思いますので。ただしお寺さんが作法できないような状態にするのは避けてくださいね。
この祭壇本来は49日もしくは納骨を持って必要なくなるんですけど実はもうちょっと使い道がありましてお葬式の後の初めてのお盆、初盆の時の盆棚として使うこともできます。使う道具が結構共通しているのでほぼそのまま使えるんですよ。当社ではそのまま家に保管してもらったりあるいは一度こちらで引き取ってもお盆の前にまた組みに行かせてもらうサービスもしています。せっかく使えるんならもったいないですもんねえ。
こういう大きな道具って回転提灯なんかも含めてよく昔のものが家で保管されていることがあり、処分に困られている方がよくいます。このブログを見て「うちにもあるから困ってる!」っていう人は遠慮なくおっしゃっていただいたら無料で処分しますよー。